米俳優レオナルド・ディカプリオ(42)が、バットマンの宿敵ジョーカーを主人公にした映画に主演する可能性が浮上している。米メディアによると、ジョーカー誕生の秘話を描く同作は、マーティン・スコセッシ監督が製作に名を連ねており、ディカプリオ自身も出演を希望しているという。人気悪役のジョーカーは、これまでもジャック・ニコルソンやジャレット・レトら実力派俳優が演じており、故ヒース・レジャーがジョーカーを怪演したクリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」(08年)は、アカデミー賞作品賞にノミネートされた他、レジャーは助演男優賞を受賞している。製作するワーナー・ワーナーブラザーズはスコセッシ監督とディカプリオのコンビで、オスカーを狙いたいと考えているとメディアは伝えている。

 一方、「ハリウッド・レポーター誌」によると、現時点で正式な契約やオファーがなされたわけではないというが、狂気に満ちたジョーカーをディカプリオが演じるとなれば話題になることは間違いない。レトがジョーカーを演じる「スーサイド・スクワット」シリーズなど別のDCコミック映画が製作中だが、ワーナー・ブラザースは新たにDCコミックの人気ヒーローや悪役を主人公にしたレーベルの立ち上げを企画中で、その第1弾としてスコセッシ監督とディカプリオの黄金コンビに白羽の矢を立てたと言われている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)