佐藤江梨子(35)瑛太(34)が7日、大阪市内で行われたダブル主演映画「リングサイド・ストーリー」(武正晴監督、10月14日公開)の先行試写会の舞台あいさつに出席した。壇上で瑛太が武監督に“公開ざんげ”した。

 売れない俳優と恋人のラブコメディー。K-1王者に挑む主人公を演じた瑛太は「大阪に来ることができてうれしいです。きょうは有料と聞いてます。2000円なのでちょっと空席にあるのかな」と笑わせると「普段は1800円で映画をみるので200円分はざんげみたいな話をしたい」。とっておきのネタを語りだした。

 撮影中、武監督が禁酒していることを聞き「僕もお酒は一滴も飲みません」と宣言。ところが「1週間ほどたつと、夢にお酒が出てきちゃって…。苦しくなりすぎて、(撮影が)2、3日休みのときにビール1本を飲んじゃった」と告白し「すいませんでした」と頭を下げた。いきなりの“公開ざんげ”に武監督は「きょう初めて聞きました。ショックでした」と笑顔を応対した。

 中学時代を大阪で過ごしたという佐藤も負けずに中学時代の極上エピソードを披露した。進路指導の教諭に「高校はどこに行く?」と聞かれたとき「芸能人になります」。あぜんとする教諭に「先生、もし私が芸能人になったら、ぜひ謝りにきてください」と話したという。

 数年後、女優として大阪に舞台あいさつに来たとき、進路指導の教諭が突然、訪ねてきた。佐藤は教諭の口調をマネながら「ちゃんと、謝りに来ましたわ!」。迫力満点の大阪弁に会場は笑いに包まれた。

 最後に佐藤は「この作品を通して、夢を見たり、だれかと戦ったりすることはいいのかなと思いました」と振り返りながらPRした。