女優吉岡里帆(24)にロングインタビューをした。CMや連ドラ出演が相次ぐ「今、もっとも旬な女優」といえる吉岡に、8月27日付の本紙「日曜日のヒロイン」に登場してもらった。

 インタビュー中、特に印象的だったのは、1つ1つの言葉に責任を感じたことだ。言葉を選びながら、自分の思いを伝えようとしていて、まっすぐ記者の目を見ながら丁寧に答えてくれた。

 そんな吉岡は中学生の頃から、気になった言葉をノートなどに書き留める習慣があるという。

 吉岡 人ってそれぞれ、人生の中で大切にしている言葉とか、その人の血と骨になっている言葉ってあると思うんです。その人のパーソナリティーとか、魅力的な感じって、この言葉から生まれているんだろうなとか、気付いたり、心が動いたらメモするようにしています。

 記者の仕事は話を聞いて、原稿を書くこと。これまでインタビューをして、書き起こしていく中で、もちろん心に残る言葉は、自分の人生においても、何かしらの糧にはなっていると思うが、改めて意識したことはなく、思わずハッとさせられた。中学からその習慣がある吉岡は、多忙になった今も、いろいろなところにアンテナを立てて、吸収しているのだろうなということが感じ取れた。

 もっとも、写真撮影ではスキップをしてほしいという要望にも、快く応えてくれ、さらに「日曜日のヒロイン」が1055回目だと知ると「私、ラッキーナンバーが5なんです! 記念すべき1055回ですね」と屈託なく笑う姿は、24歳の素顔そのままだった。