黒沢博(68)とナオミ・グレース(53)の男女デュオ「ヒロシ&ナオミ」が12日、都内で「30年目の本気」での歌手デビュー記念ライブを行った。

 35年前にデュオ「ヒロシ&キーボー」が歌唱して130万枚の大ヒットになった「3年目の浮気」のアンサーソング。浮気性の夫が還暦を過ぎてから、妻に「今後ともよろしく」と訴える歌詞で、シニア向けのユーモアあふれた曲。「10年くらい前から構想を温めていた」という黒沢が作詞を手がけた。

 黒沢とナオミが初めて会ったのは約3カ月前。黒沢は「会った瞬間に『この人だ』と思った。ルックスもスタイルもいいし歌もうまい。明るいし年齢も僕にピッタリ」と絶賛。ナオミも「ハンサムだし、面白い人」と“相思相愛”ぶりを強調した。

 最近、芸能人や政治家の浮気が多数発覚している。黒沢は「浮気や不倫は良くないし許せない。でも、浮気心はいいんです。気持ちがウキウキするし、ハッピーになれる」と説明。ナオミは、夫に浮気されたらどうするかと質問されると「ハートブレークします。でも、頑張って奪い返しますよ」。この発言に、夫への強い愛を感じた黒沢は「名言です」と感心していた。

 “絶口調”の黒沢は、得意のダジャレを連発。「これがヒットしないと、嫉妬しちゃいます」「賞は今年でなく来年にもらいます。それでいいでしょー」。最後に「ヒットすることを信じています」と強く願った。

 「ヒロシ&キーボー」としての、かつての相方である「キーボー」は昨年、万引をしたとして警察に逮捕された。「連絡は取っていない。でも幸せになってほしい」と話した。