電通とテレビ朝日は14日、タレント黒柳徹子をモデルにした等身大のアンドロイドを共同開発したと発表した。黒柳の愛称「トットちゃん」にちなみ「totto(トット)」と命名。トレードマークのタマネギ頭を再現し、本人そっくりの声で話す。イベントなどに活用する。

 知能ロボット研究で知られる大阪大の石黒浩教授が監修し、表情やしぐさが人間らしく自然に見えるように工夫した。

 声は黒柳が司会を務めるトーク番組「徹子の部屋」の41年にわたる会話データを基に、NTTテクノクロス(東京)の音声合成技術で再現。2018年には、より自然に会話できるシステムを搭載する。

 電通は、タレントや歌手の代わりを務めるアンドロイドの需要が将来的に拡大するとみており、タレントのマツコ・デラックスのアンドロイドも開発している。