15年に亡くなった川島なお美さん(享年54)の夫でパティシエの鎧塚俊彦氏(51)が4日放送のフジテレビ系「バイキング」にVTR出演し、亡き最愛の妻への思いを語った。

 鎧塚氏は動物愛護活動に熱心だった妻の遺志を受け継ぎ「川島なお美動物愛護基金」を設立。「設立したことが目標ではないので、やれる範囲のことを精一杯やっていきたい」と意気込みを語るとともに、「女房の名前が残るものを作れたということは嬉しい」と率直な思いを明かし、「(妻も)ものすごく喜んでくれてると思う。僕だけじゃなく皆さんにありがとうという気持ちを今持ってくれていると思う」と思いを馳せた。

 川島さんが胆管がんの闘病中だった当時、とにかく妻を笑わせることを心掛けていたという鎧塚氏。実際に病床の妻に突然、坊主頭を披露して笑わせるなどしていたという。「最後まで悲壮なことはなかった。楽しくやってましたね。僕が悲しく涙を流していれば女房の病が治ったのならいくらでもそうしましたけど、決してそんなことはないですから。それだったら楽しく、少しでも笑顔があるという方が絶対にいいと思っていましたので」と振り返った。

 川島さんが息を引き取る寸前、看護師からは「意識は戻らないだろう」と告げられ、妻の死を覚悟していたという。しかし“奇跡”が起きたことを明かした鎧塚氏。「手をしっかり握りしめると、女房がガッとしっかりと目を見開いて、上半身を起こして僕の目をじぃーっと見たんです」と、それから鎧塚氏が「しっかりしろ」「頑張れ」と声を掛ける度に川島さんは「ふーっ」と吐く息で答えていたという。妻の意識が戻ったと思っていたが、医師から「もう10分以上前に亡くなられています」と告げられたことを明かした。

 今も川島さんの遺髪を大切に家に保管しているという。「ものすごく愛情深い人でしたね。もうブレないし、強い。気の強いというのとはまた違うんですよね」としのんだ。