女性3人組の演歌グループ、水雲(みずも)が18日、東京・築地の日刊スポーツ新聞を訪れ、メジャーデビュー曲「帯屋町ブルース」をアピールした。

 武蔵野音大声楽家を卒業したリーダーで高音担当のNAO(年齢非公表)、NHKの歌番組でチャンピオンになった主旋律担当のAKANE(年齢非公表)、そしてアメリカ出身で低音担当のNEKO(年齢非公表)の異色トリオだ。

 NAOは「ずっとクラシックを学んできて、ある時に演歌のすばらしさを知りました。水雲の軸は演歌だけど、3人バラバラの個性が生きています」とグループの魅力をPR。

 AKANEは祖父母がカラオケ教室を開いていて、子どものころから演歌に親しんできた。「ずっと1人で歌ってきたが、今は3人でないと何か物足りない。目標はNHK紅白歌合戦への出場。あの大舞台に立ってみたい。ゆくゆくは本格的な海外進出を狙っています」。

 NEKOは、アニメ好きが高じ、声優を目指して日本のアニメ専門学校に入った経歴を持つ。「将来は演歌のアニメの主題歌を歌いたい。そして、『水雲』の活動を通して日本と米国をつなげたい」と、両国の懸け橋になることを誓った。

 今年5月には米ロサンゼルスで行われたドジャース対マーリンズ戦で米国歌と君が代を歌唱。クールジャパンの歌姫として大きな話題になった。

 従来の「演歌」という枠にとらわれず、「和」の心をモットーにしながら新しい境地に挑んでいくという。