NHK上田良一会長の定例会見が7日、都内の同局で行われた。大みそかの紅白歌合戦を締めくくる「蛍の光」の新しい指揮者に、作曲家都倉俊一氏(69)が決まり、発表された。

 今年7月に亡くなった平尾昌晃氏(享年79)の後任。藤山一郎氏(43回まで)、宮川泰氏(44回~56回)、平尾昌晃氏(57回~67回)に続く4代目の就任となる。

 都倉氏は1948年、東京都生まれ。学習院大在学中の69年に中山千夏「あなたの心に」で作曲家デビュー。代表作に、山口百恵「ひと夏の経験」、ピンク・レディー「ペッパー警部」「UFO」、ペドロ&カプリシャス「ジョニィへの伝言」「五番街のマリーへ」、狩人「あずさ2号」、山本リンダ「どうにもとまらない」など。1000曲を超える曲を世に出し、レコード売り上げは4000万枚以上。

 都倉俊一氏のコメントは以下の通り。

 「子供のころ見ていた藤山一郎さん、そして宮川泰、平尾昌晃の両先輩の後を継ぐことになり、大変光栄なことだと感じています。長年、紅白で私の楽曲の多くが歌われてまいれましたが、作曲家の私が直接かかわったことはありませんでした。いち視聴者として楽しんでいた紅白にかかわることになり、ご依頼を受けた時は一種の緊張感を覚えました。1年を締めくくる紅白の『蛍の光』を会場の皆さん、そして全国の皆さんと力いっぱい歌いたいと思います」。