今年8月、元ラジオDJに対するセクハラ訴訟で勝訴したテイラー・スウィフト(27)がついに、求めていた“勝利の象徴としての損害賠償金1ドル(約112円)”を受け取ったことが明らかになった。

 同セクハラ告発により、2017年、世間に最も影響を与えた人々の一人として、米タイム誌の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたスウィフトは同誌インタビューで、「裁判所は、私を性的に虐待したあの男に“勝訴の象徴としての1ドル”を払うよう命じたのに、男は今日までそれを払っていない。その行為こそ、まさに象徴的です」と語った。

 しかし、米USウィークリー誌電子版によると、裁判で負けたデビッド・ミュエラーは、先月28日にスウィフト宛てに1ドルを送ったことを証明する手紙をメディアに公開。“最後の一撃”として、アメリカ先住民女性“サカガウィア”の肖像が描かれたコインを使用して支払ったことも明かしたという。

 スウィフトは、2013年にデビッド・ミュエラーにお尻をつかまれたとして告発。しかし、ミュエラー側はこれを否定した上、同告発のせいで仕事も失ったとして、スウィフトを名誉毀損で訴えると共に、300万ドル(約3億4000万円)の損害賠償金も求めていた。しかし、スウィフトが逆訴訟を起こし、勝利を獲得した。(ニューヨーク=鹿目直子)