俳優哀川翔(56)が13日、横浜・神奈川芸術劇場で、主演ミュージカル「HEADS UP!/ヘッズ・アップ!」の公開稽古を行い会見した。

 同作は、普段、表舞台に出ることのないバックステージで働く舞台スタッフの奮闘を描く作品。15年に初演され、今回は再演。

 哀川は「まさか2回目があるとは思ってなくて。油断してました」と笑いながらも「3月までの長丁場、最後まで走りきりたいです」と意気込みを話した。

 演出を手掛けたラサール石井(62)は「(セットの)仕込みの日に大道具さんが8人来るはずが、4人インフルエンザで来なかったんです。リアル『ヘッズ・アップ』でした」と舞台裏のドタバタ劇を明かした。哀川について「歌は初演からバッチリ。心配なのはセリフ。今回は(稽古中に)既に台本を(手から)離している。哀川さんにしては画期的」と暴露し、笑わせた。

 哀川は舞台監督役を演じるが、実際に仕事としてやりたいか聞かれると「リアルではやりたくないね。稽古後、忘れもの取りに帰った時、スタッフみんな残っていた。あれは大変」と話し、「俺はパッと帰りたい。帰りは早いほうがいい」と話した。