女子高生とマージャンという異色の組み合わせを題材にした映画「咲-Saki-阿知賀編」(来年1月公開)が完成した。

 小林立さんの原作コミックはマージャンが社会に浸透した架空の世界を舞台に女子高生たちがインターハイで覇を競う物語。10代の出演者たちは撮影前の1カ月間、訓練を重ねた。

 子役出身の主演桜田ひより(15)は「1カ月、メンバーで卓を囲んで、いろんな話ができました。絆が深まって、コミュニケーションの道具としてすごいと思いました」。伊藤萌々香(フェアリーズ=20)も「はまってしまいました。泊まりのお仕事でスタッフさんの卓に入れてもらう機会もあったし、覚えられてホントに良かった」と現場に溶け込むツールとして活用している。

 14歳の時に明石家さんま(62)から「ラブメイト10」に選ばれた恒松祐里(19)は「役は覚えきれないけど、ゲーム性があって、技術だけじゃなくて、『運』が勝敗を決めるところがいい」。渡辺幸愛(SUPER☆GiRLS=19)は「ドンジャラとは違ってパイの名前は難しかったけど、今はゲームアプリに夢中になって電車乗り過ごしたり、抜けられない魅力がありますね」、中山莉子(私立恵比寿中学=17)も「すごく頭を使うんですけど、あがった時の達成感が何とも言えないんですよ」と勝負の楽しさを実感した。

 マージャン人口はこの4年間で370万人あまり減り、現在500万人程度といわれるが、アイドルが劇中で見せる見事なパイさばきが、人気再燃のきっかけになるかもしれない。