左腎がんの手術を受け、休養していた「藤崎マーケット」の田崎佑一(36)が27日、大阪・なんばグランド花月で舞台出演して仕事復帰し、会見した。「5キロやせた」という田崎だが、晴れやかな表情で復帰を果たし、相方のトキ(33)からは「新婚旅行で休んでたんじゃないか」と疑惑の目も向けられた。

 田崎は今年に入って、出演番組で、人間ドックを受けている映像を見て「3年ほど前から受けていなかったんで、虫の知らせというか、スタッフさんに受けられますかねと打診した」ところ、7月に予約をし、9月に受診した。

 その検査で、左腎臓に腫瘍が見つかり、悪性が濃厚であると分かった。医師と相談しながら、M-1グランプリやレギュラー番組など、仕事を整理し、11月21日に入院。同22日に腹腔(ふくくう)鏡手術を受け、腫瘍を摘出。摘出後の検査で、悪性腫瘍と判明した。今月13日に退院し、自宅でリハビリを兼ねて療養を続けていた。

 田崎は「たまたま受けた人間ドックですごいラッキーでした。1回、助かった命やと思います」と語った。

 田崎は8月29日に、5年半交際した一般女性と結婚しており、がんの疑いが浮上したのは、結婚直後だった。

 「自覚症状もなかったし、別に入籍するから(受けた)とかじゃなくて、ほんとにたまたま。虫の知らせですかね。最初、(再検査までは)オレ、死ぬのかとか、絶望しなかったんですけど、先生から『助かります』と言われて、(妻も)励ましてくれた」

 腫瘍は「3センチほど」だったといい、左腎臓を部分切除。早期発見のため、経過は良好だが「でも、1年後とかだったら、危なかった。命はなかったかも、と、言われました」とも明かした。

 がんの疑いを指摘された直後の9月20日には「歌ネタ王決定戦」で優勝し、5代目王者に輝いているが、当時は、トキにも結婚も病気も告げていなかった。その理由には、「M-1」へ賭けていた思いもあった。「M-1で決勝まで行ったら、入院、手術も(日程変更を)先生にお願いしていた」そうだ。

 くしくも、M-1は途中敗退し、11月下旬に入院、手術。手術翌日、身動きもままならない状態の中、トキが見舞いに訪問。田崎の目に「(ラララライ体操の)白いタンクトップでやって来て、枕元でパンを食べる」相方の姿が飛び込んできた。

 トキは「そんなに深刻と思わなくて」と釈明。「ナースステーションでは大ウケだったので、病室に入ったら、なんか空気が…。それでもやりきったんですけど、家族の目が…。あんなにすべったの、初めてでした。僕の寿命が縮まりました」と話し、田崎の家族におわびをした。

 田崎は今後も3カ月から半年おきに定期検査を受ける予定で「5年と言わず、せっかく早期で見つかったので、検査は一生続けようと思います」。現在は患部の痛みから「ラララライ体操」や、激しい動き、走ることなどに制限はあるが、来年2月には、夫人との挙式も控える。

 トキから、当初は「肌の色も黒いし、入院してたんじゃなくて、新婚旅行に行ってたんじゃないか」とかけられた嫌疑も、田崎は笑い飛ばし「ほんとに新婚旅行に行くのは再来年ですかね。ワイハ(ハワイ)を考えてます」と話していた。