オリエンタルラジオの中田敦彦(35)が、カヌー・スプリント男子選手がライバルの飲料に禁止薬物を混入させた不祥事を受け、先輩・後輩のライバル関係について自身の経験を語った。

 10日放送のTBS系「ビビット」は、昨年9月に開催されたカヌーのスプリント日本選手権(石川県小松市)で、鈴木康大(32=福島県協会)がライバルの小松正治(25=愛媛県協会)の飲み物に禁止薬物を混入させ、小松がドーピング検査で陽性となった問題を取り上げた。

 鈴木には若手の台頭で焦りがあったという。10年ごろから国内大会や日本代表の海外遠征中にパドルの破損や紛失、現金の盗難などが度々発生。鈴木選手は一部への関与を認め、小松以外への妨害行為も証言した。

 番組では2016年に行ったインタビューで鈴木がオリンピック出場に向けた思いを語ったVTRをオンエアしたが、中田は「しっかり聞いてみると、カヌー楽しいとか競技の良さを広めたいということよりも、単純にオリンピックに出たいっていうメッセージだけが強く印象に残る。爽やかな顔とは裏腹にものすごくコンプレックスと焦りにまみれたインタビューだったんじゃないか」と指摘した。

 MCのTOKIO国分太一が「後輩の勢いはスポーツの世界だけじゃなく、いろんな世界でその脅威は感じてますよね」と話を振ると、中田も「めちゃくちゃ感じますよね。何度も感じました。やっぱりスポーツもお笑いもそうですけど、浮き沈み、勝負むきだしの世界。何度も追い抜いたり抜かれたりしてると(嫉妬は)避けて通れないんですよ」と同調した。

 また鈴木と小松はライバル関係にある一方、チームメイトとしてとても仲が良かったというが、中田は「仲が良かった人こそ嫉妬するんですよね。あんなにアドバイスしてたアイツが俺を追い抜くなんてって。どっちの気持ちもわかります。あんなに良くしてくれた先輩がなんでこんなひどいこと言うのとか、あんなに可愛がってた後輩がこんな生意気に見えるなんてって、両方あるんですよ」と自身の経験から語り、「でも後輩に恨まれる行為した人って、すぐウワサが広まるし、最終的にはしっぺ返しを食らうんですよね。なぜなら必ず衰えるし、追い抜かれる」と私見を述べた。