日本映画製作者連盟(映連)が25日、2017年の全国映画概況を発表した。

 興行収入の総額は前年比2・9%減の2285億円で、16年(2355億円)に次ぐ歴代2位を記録。邦画の占める割合が10年連続で洋画を上回った。

 邦画の興収は前年比84・4%の1254億円。16年の「君の名は。」(250億円)、「シン・ゴジラ」(82億円)のような特大ヒットはなく、1位はアニメ「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」の68億円、2位はアニメ「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」の44億円だった。

 洋画は好調で前年比118・6%の1030億円。1位「美女と野獣」が124億円、2位「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」と3位のアニメ「怪盗グルーのミニオン大脱走」が73億円など、40億円超えの作品が10本あった。

 ただ、興収5億~10億円の作品が、邦画は30本(興収合計約200億円)、洋画は12本(同約80億円)と差があり、シェア逆転には至らなかった。邦洋合わせた公開本数は1187本で過去最多となった。