浅野ゆう子(57)が25日、同世代の一般男性と昨年末に結婚後、初めて公の場に姿を見せた。都内で「日本ジュエリーベストドレッサー賞」授賞式に50代部門の受賞者として出席した。今月11日に結婚を電撃発表して世間を驚かせた。この日は、ようやくつかんだ幸せをかみしめるかのような笑みを終始浮かべていた。

 最もジュエリーが似合う著名人に贈られる賞の授賞式。浅野はブルーのレースをあしらった艶やかなロングドレス姿で、さっそうと会場入りした。登壇前、司会に「結婚おめでとうございます」と祝福されると「ありがとうございます」と笑顔で応じた。

 スピーチも笑顔がはじけた。「若い頃から1つずつ購入してきたジュエリーの中に昨年末…とても…ハハハハハ」と照れ笑いした後「大切な宝物が1つ増えました。そのジュエリーを大切にしたい」。晴れ舞台での“結婚報告”に、会場は温かい拍手に包まれた。母親にも報告済みという。「母1人、子1人で大きくしてもらったので、自分の娘を取られちゃうみたいなところもあるみたいですが、すごく喜んでおります」。

 ジュエリー関連イベントだけに、私物の宝石類を身に着けなかったため、左手薬指に指輪はなかった。夫に50代部門の受賞者としての出席を伝えると「頑張ってきてね」と言われたという。結婚指輪の詳細については「ウーン、フフフ」と喜びをかみしめるように間を置いた後「本人は(購入額が高くて)清水の舞台を3回飛び降りたと申しておりました。今日はウチにしまってあります」とユーモアを交えて答えた。

 夫の容姿は「フフフ…そうですね。でも(一部で伝えられた)田中健さん似というのは失礼ではないかな」。婚姻届提出日も手ぶりを交えて「ヒ・ミ・ツ」。結婚の決め手も「次にお目に掛かるまでに考えておきます」とやんわりと明言を避けた。挙式や披露宴の予定もないという。

 浅野は初婚。07年から交際した俳優田宮五郎さんが12年にくも膜下出血で倒れた後、闘病を支えた。田宮さんは14年に再びくも膜下出血で倒れて死去した。つらい経験をへてようやくつかんだ幸せだけに、夫婦だけで大切にしまっておきたい部分をそっと守っているかのような対応だった。去り際「やさしい方ですか」と聞かれると「はい」と穏やかな笑顔でうなずいた。【近藤由美子】