俳優小林稔侍（７６）初主演映画「星めぐりの町」（黒土三男監督）が２７日、初日を迎え、東京・丸の内ＴＯＥＩで舞台あいさつが行われた。

　小林は６１年東映ニューフェースで芸能界入り。「ちょうど５６年前の今ごろ、最終審査のテストで社長室にいました」と当時を振り返り「５６年目で夢に出合えました。ありがとうございました」と目を潤ませた。娘と２人暮らしの豆腐職人が、東日本大震災で家族を失った少年と心を通わせていく姿を描く。娘役の壇蜜（３７）は「稔侍さんはとても寡黙でしたが、フフフと笑う瞬間がとても頼もしくて」とウットリ。また今後、小林と共演する場合、どんな役がいいか聞かれた高島礼子（５３）は「子分がいいです。兄貴っぽいので」と話した。