ファッション誌などで活躍するモデルikumi(31)がデザイナーとして、日本だけでなく、ファッションの本場、ニューヨークやパリで注目されている。昨年10月に続き、来月1日にパリでファッションショーを開催する。

 17歳の時、ファッションモデルとしてデビュー。私服特集などセンスが評価されていたことに加えて「オリジナルの服を作りたいなと思った」こともあり、24歳からデザインの世界にも飛び込んだ。14年にニューヨークで自らプロデュースしたファッションショーをスタートさせ、15年にファッションブランド「IKUMI」を立ち上げた。奇抜で毒々しいデザインが特徴で、モノトーンをベースにストリートカルチャーのスタイルを確立している。モデル兼デザイナーという“二刀流”だが「モデルもデザインも両方を極めた人がいないかなと思っているので、やりたいことは全部やっていきたい。誰もやったことないことをやっていきたい」。

 デザインの才能はアーティストからも支持されている。16年に音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」の日本武道館公演の衣装や演出を担当。歌手AI(36)のツアー衣装にも採用され、IKUMIブランドを剛力彩芽(25)が私服として愛用しているという。

 海外のファッションショーは「ニューヨークで4回、去年10月にパリでやり、今回が6回目」という。「会場だけでなく、モデルさんも現地の路上で声を掛けたりして全て自分で手配しています」。2度目のパリ開催を控えるが「IKUMIブランドの魅力をもっと伝えていきたい」と話す。【上岡豊】