演歌歌手走裕介(44)が10日、故郷の北海道・網走市民会館で、デビュー10周年記念コンサートを行った。7日発売の新曲「北のひとり星」やデビュー曲「流氷の駅」などを熱唱し、ギターの弾き語りで「みだれ髪」も披露。渥美二郎(65)もゲストとして花を添えた。「多くの人に支えられてここまで来ることができた。感謝の10年です」。

 師匠の作曲家船村徹さんが84歳で亡くなってから、もうすぐ1年を迎える。「本当は10周年記念曲を書いてもらいたかった。でも、今日もきっと空の上から見てくれていると思う」としのんだ。前日9日には母校の小学校を訪問し、校庭のスケートリンクで滑走した。「気持ちよく滑ることができたし、初心に戻れた。デビューからの目標は紅白。ぜひ出場したいです」。

 平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)では、同じ北海道出身でノルディックスキー・ジャンプ男子の葛西紀明(45)に注目。「ぜひ優勝して! 自分も歌謡界の金メダルを狙います」と誓った。10周年記念イベントは、この日を皮切りに全国各地で開催する。【松本久】