未来のタカラジェンヌを育成する宝塚音楽学校の卒業公演となる「第104期生文化祭」が16日に、兵庫・宝塚バウホールで開幕(18日)する。これに先立ち、15日夕、同劇場で、公開稽古が行われた。

 同校は2年にわたり、歌、ダンス、演技の実技を中心に、タカラジェンヌとして生徒の資質を磨いていくもので、文化祭は予科、本科と2年に及ぶ修練の成果を発表する集大成の場。

 文化祭は「日本舞踊と声楽」「演劇」「ダンスコンサート」の3部構成で行われる。

 今回、卒業する104期生は歌唱力も高く、1部のクラシック・ボーカル部門では、男役志望の越智愛梨さん(兵庫県西宮市出身)、娘役志望の村上すず子さん(兵庫県尼崎市出身)が、それぞれソロで、オペラ楽曲を披露。声量、表現力とも豊かで、2年のレッスンの成果を発揮した。

 104期生40人は、文化祭を終えると、卒業式を経て、宝塚歌劇団へ入団予定。4月27日開幕の星組公演「ANOTHER WORLD」「Killer Rouge」で初舞台を踏む。

 104期生には、初舞台公演の星組トップ娘役、綺咲愛里(きさき・あいり)の妹、三徳美沙子さん(兵庫県川西市出身)もおり、いきなりの姉妹共演を果たすことになる。