俳優大杉漣さんが、21日午前3時53分、急性心不全のため亡くなった。66歳だった。

 大杉さんは、急死する約7時間前の20日午後9時ごろまで、千葉・富津市で現在放送中のテレビ東京系「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」(水曜午後9時54分)の撮影を行っていた。大杉さんとともに主演を務めていた遠藤憲一(56)田口トモロヲ(60)松重豊(55)光石研(56)が21日、同局を通じ連名でコメントを出した。

 「あまりにも突然のことで、メンバー一同、まだ現実を受け入れられないでいます」とし、「『バイプレイヤーズ』という実名をさらした上でのドラマで、そのリーダーであり、精神的な支柱でもあった大杉さんが突然いなくなるという喪失感は計り知れません」とショックを隠せない様子。

 「最後の日まで、役者として現場に立ち、みんなを笑わせ続けていました。永遠に我々の目標であり、憧れでもある漣さんを、一同、心から誇りに思います」と大杉さんをたたえた。「お疲れさまでした。どうか、安らかにお休みください。漣さん、ありがとうございました」と悼んだ。同番組プロデューサーによると、大杉さんは企画段階からリーダーとして中心的役割を果たしていたという。