元SMAPの稲垣吾郎(44)草なぎ剛(43)香取慎吾(41)が4日、東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場で開催された「パラ駅伝 in Tokyo 2018」にスペシャルサポーターとして登場した。出場者にエールを送るとともにイベントを盛り上げた。新曲「雨あがりのステップ」をサプライズで初披露。同曲は19日からデジタル配信され、売上金全額をパラスポーツ支援のために寄付する。

 晴天の駒沢オリンピック公園陸上競技場には、1万7100人の観衆が集まった。元SMAPの3人がポップな新曲をサプライズで歌うと、大きな歓声が起こった。この日は、昨年放送された「72時間ホンネテレビ」のテーマソング「72」と2曲を披露した。

 3人が野外で歌を披露するのは、SMAPとして応援に駆け付けた2015年11月に同所で開催された「パラ駅伝」以来約2年4カ月ぶり。香取は「歌うことと応援してくださる皆さんの顔を見るのが、こんなに好きなんだとあらためて思った」。稲垣は「大勢の人がいて、求めてもらえる中、歌で通じ合えた」と満足そうに語った。

 3人は昨年、パラ駅伝を主催する日本財団パラリンピックサポートセンター(略称パラサポ)のスペシャルサポーターに就任。香取は「多くの人に広め、そして競技場に足を運んでもらえるように尽くしたい」と語っていた。

 有言実行の出演と新曲披露だった。今回のパラ駅伝の観戦チケットは1月に応募がスタートすると1万5000席が1時間で受け付け終了。2月にも約2000席追加募集したが即時、終了となった。昨年の観戦は1万1200人、15年は1万4200人で、今回が過去最多の観戦者となった。大会関係者は「3人の呼び掛けたことが大きかった。3人が入り口となってパラスポに興味を持ってくださる方も多く、本当に感謝しきれない」と話した。

 一方、新曲「雨あがりのステップ」(作詞・麻生哲朗、作曲・菅野よう子)は今月19日から「iTunes Store」で販売がスタート。6月30日までの売り上げが全額パラスポーツの支援にあてられるという。歌詞には「新しい道を行ける気がした♪」と3人の境遇とかぶるような表現もあり、草なぎは「僕らの心情にぴったり。パラサポをやらせていただいて、新しい道を進むことができていると思う」としみじみと語った。【上岡豊】

※草なぎのなぎは弓ヘンに前の旧字体その下に刀