3月7日に放送された広瀬すず(19)主演の日本テレビ系連続ドラマ「anone(アノネ)」(水曜午後10時)の第8話の平均視聴率が5・4%(関東地区)だったことが8日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 これまでの平均視聴率は初回9・2%、第2回が7・2%、第3回が6・6%、第4回が6・4%、第5回5・9%、第6回が5・5%、第7回が4・9%(いずれも関東地区)だった。

 広瀬はドラマの中で、身寄りがなくネットカフェで暮らす19歳の少女を演じている。家族を失い、社会からもはぐれ、お金の稼ぎ方も知らず、生きる方法を見失ってしまった少女が、1人の老人女性と出会うことから物語が始まった。2人は一緒に暮らし始め、世間を欺く衝撃的な計画を企てる。生きることの意味や、生きていく上で何が大切なのか、といったことを問い掛ける。

 第8話では、万平(火野正平)は、亜乃音(田中裕子)の様子がおかしいことに気づき観察を始める。そのことに気づかないハリカ(広瀬すず)たちは、理市(瑛太)の主導でニセ一万円札作りに取り掛かり始めた。その頃、亜乃音を訪ねてきた玲(江口のりこ)は、理市がいることに驚く。一方、ハリカは茉歩(藤井武美)に呼び出され、彦星(清水尋也)との関係を詮索される。ニセ一万円札が完成しハリカたちは試す時を迎える、という内容だった。

 広瀬にとって連続ドラマの主演は、15年の同局系「学校のカイダン」以来3年ぶり2度目。これまで明るく愛らしい女性役が多かったが、10代最後に深い業を背負った難役に挑戦した。

 脚本と演出は、同局系で10年「Mother」と13年「Woman」を手掛けた坂元裕二氏(50)と水田伸生監督(59)が5年ぶりにタッグを組んだ。