NHK朝の連続テレビ小説「わろてんか」でお笑い芸人役を好演している俳優、大野拓朗(29)が12日、都内で主演映画「台湾より愛をこめて」(三原慧悟監督、24日公開)の完成報告会見に出席。映画でもお笑い芸人を演じていることを明かした。

 劇中では、落合モトキ(27)演じる光一と漫才コンビを組むも解散し、ピン芸人として成功を目指す青年、雄介を演じている。「これの撮影のとき『わろてんか』でも売れない芸人を演じていました。ダブルでやらせていただいて、より、うじうじした感じが出たんじゃないかな」と、相乗効果に期待を寄せた。

 共演は落合のほかモデルの岡本夏美(19)ら。岡本は大野の芸人ぶりについて聞かれると「すてきでした。一発ギャグが芸人さんよりおもしろいくらい」と絶賛。その場で一発ギャグを披露する流れになったが、“ややウケ”の会場に大野は「なんか今、全身がかゆいです」と苦笑いだった。

 夢に悩む3人の若者が台湾を訪れ、人生を見つめ直す物語。撮影は台湾と東京で行われた。映画の売り上げの一部は、2月に台湾で発生した地震への義援金として寄付されるという。