木村拓哉(45)主演のテレビ朝日系ドラマ「BG ~身辺警護人~」(木曜午後9時)が15日、最終話(15分拡大)を迎える。ニッカンスポーツコムでは、13日から3日間連続で「BG ~身辺警護人~」の各話を振り返る。第1回は1話から3話をおさらいする。(かっこ内の%は視聴率)

 ◆1話(1月18日放送、15・7%)

 島崎章(木村)は、かつてSPをしていたが、ある出来事をきっかけに民間の日ノ出警備保障の1警備員になっていた。酷寒の路面補修工事現場で作業していたある日、1台の黒塗りの車が通った。乗っていた厚生労働大臣の立原愛子(石田ゆり子)が記者に追われているのを察し、島崎は現場の通過を許す。

 翌日、島崎は今関重信社長(永島敏行)に呼ばれ、身辺警護課の新設と着任を打診される。1度は固辞するが、社長の強い希望で受け入れ、村田五郎課長(上川隆也)の下で高梨雅也(斎藤工)、菅沼まゆ(菜々緒)、沢口正太郎(間宮祥太朗)と新人ボディーガードとして再出発する。その中、高梨は島崎とコンビを組みたくないと突っかかり課を離れると言い出す。

 最初の仕事は、隅田川都民マラソン大会スポンサーの大久保佐助(伊武雅刀)の警護に決まった。大会であいさつする愛子には「退陣なくば、死の号砲が鳴る」と書かれた脅迫状が届いており、警視庁のSP落合義明(江口洋介)は出席の取りやめを進言するが、愛子は参加するが当日、競技場で爆破事件が起こる。島崎は大久保を警護しつつ、愛子にナイフを突きつけるなどした脅迫犯の週刊誌記者・犬飼悟(勝地涼)を素手で取り押さえる。

 ▼名ぜりふ 「恐怖心があるから、危険を回避しようと思って戦略を練るわけで。怖くないと言うのは、やけくそと変わらないというか…俺は、怖くない人と組むの、怖いな」(島崎が突っかかる高梨をたしなめる)

「丸腰だから、人を守れることもあるんじゃないですか?」(島崎が落合に民間だから出来る警護のあり方を訴える)

 ◆2話(1月25日放送、15・1%)人権派で知られる裁判官・行永辰夫(田中哲司)の自宅で、自転車放火事件が発生した。死刑判決が言い渡された「赤羽老人ホーム殺人事件」の判決を控えた脅迫行為と見た警察は捜査を開始。行永には警視庁のSPが付く一方、妻の亜佐美(大塚寧々)にはつかないため、行永は日ノ出警備保障に警備を依頼。亜佐美はボディーガードに難色を示す一方で、島崎とまゆを買い物に振り回すが、その中で島崎にいら立ってクビを宣告し、トランクルームに姿を消す。

 島崎は、亜佐美が不動産会社の三上勇作に会った後、様子が変わったと行永に打ち明け、放火事件の対象は亜佐美ではないかと告げる。行永は、三上が裁判の関係者ではないかと考え、亜佐美を早急に家に連れ帰るよう依頼。その中、村田が、三上が行永が過去に判決を下したストーカー事件の被害者家族であることを伝える。島崎はトランクルームにいた亜佐美を発見し、そのことを説明。逆恨みして襲ってきた三上を取り押さえる。

 解決後、高梨が身辺警護課に復帰する。一方、島崎は愛子から個人的な身辺警護を依頼され、会社を通して欲しいと返す。

 ▼名ぜりふ 「その人も、被害者なんだよ」(三上を連行する警察の背中に思いを吐露)

 「朝、いろいろ片付けてたのは、またボディーガード始めたからな。ほら、いつ死ぬか分からないから、部屋だけはきれいにしておかなきゃいけない…これ、基本」(息子の瞬(田中奏生)に覚悟を語る)

 ◆3話(1月25日放送、13・4%)身辺警護課に、芸能事務所社長の坂東光英(西村まさ彦)から、急に引退したいと言って姿を消した人気タレントかのん(三吉彩花)に支給する現金1億円の警護依頼が入る。坂東は、かのんを連れ戻すための金と説明するが実はかのんは誘拐されており「警察には知らせないでほしい」と依頼してきた。

 島崎は高梨とコンビを組み、案件を処理する中で、かのんと犯人との通話に成功し、偽装誘拐の可能性を示唆。坂東は、かのんが交際していた中学の同級生・野々村翔一に手切れ金を払って別れさせたと明かし、偽金を渡してかのんを奪い返すようオーダーする。一方、かのんは野々村に結婚するとだまされて、金をゆする計画に加担させられていたことを知らされる。

 島崎は地上50メートルの橋の上で、1億円を取りに来たかのんと交渉する際、欄干に置いたかばんが橋の下に落ちそうになり橋から身を投げるが、手錠を橋に引っかけ、小芝居を打ち、野々村をおびき寄せた上で仕留め、かのんを救う。

 ▼「女優さんだったら…もう少しお芝居の勉強をした方がいいんじゃないですか…大丈夫ですから」(島崎がかのんに、橋から落ちるフリをして手錠を命綱にしていると伝える)

 ▼「言えば、あなたは身辺警護課を辞めるでしょう。それを望んではいません。自分は一流のボディーガードになりたいんで」(高梨が、島崎に『何か聞きたいことがあれば聞けば?』と言われ返答)

 ▼「どうして、そんなに敵視するんですか? そんな…同じ守る仕事じゃないですか?」(島崎が落合に批判交じりに質問)