木村拓哉(45)主演のテレビ朝日系ドラマ「BG ~身辺警護人~」(木曜午後9時)が15日、最終第9話(15分拡大)の放送を終えた。先に続くような余韻を残して終わったことから、インターネット上では続編や映画化を望む声が、早くも続出している。

 第9話は、民事党幹事長・五十嵐映一(堀内正美)が、自らを恨む元秘書の植野(萩原聖人)を挑発したため発砲事件が起き、日ノ出警備保障身辺警護課の村田五郎課長(上川隆也)が殉職したのに、村田が植野を刺激したため死んだと虚偽の報道がされたことを受け、五十嵐と密会した立原愛子(石田ゆり子)が厚生労働大臣を辞し、島崎章(木村)ら身辺警護課の面々に真相をテレビで明かすと約束。愛子が真相を語ろうと民事党党大会へ向かう中、止めに入ったと思われた警視庁のSP落合義明(江口洋介)も協力し、自ら録音した事件当時の音声を流し五十嵐を失脚に追い込んだ。

 任務終了後、島崎と愛子がデートするシーンが登場した。その中で愛子が「笑わないでもらえますか? 私、総理大臣を目指します。あの日、全てを捨てるつもりでした。それを思えば、変われます」と言えば、島崎も「僕は、誰かを守る仕事をしていきます…これまでと同じように」と返した。すると愛子が「また、いつかデートしましょう」と言い、2人は握手。その中、愛子が「清き1票をよろしく」と顔を近づけてささやけば、島崎も「選挙違反でしょ?」と軽口で返すなど、2人のベストカップルぶりは、その後の展開を期待させるに十分なものだった。

 また落合のその後も描かれた。島崎の携帯に電話してきた落合は、大使館の警備対策官に出世が決まったことを報告しつつ「ところで君も来る気はありませんか? 外務省には“天上り”といって、民間を一定期間、警備専門員として採用する制度があります。良かったら推薦します。すぐに答えが出ることではないでしょう。1週間、お待ちしております」と島崎を誘った。

 それに対し、島崎が「あっ、答え出ました。それって、決まった要人だけしか守れないんですよね? 僕は、警護対象者には上も下もないと思っていますから」と断ると、落合は「そう言うと思っていました。じゃ」と言い、島崎が「でも、僕は…」話している最中に電話を切ってしまった。

 島崎が「本当、人の話を聞かないよな」とボヤく一方、落合は愛子の携帯電話に電話しようとして、宙を見上げてやめるなど、愛子を交えた三角関係を含めた、島崎と落合のライバル関係が続くことも予感させた。

 また身辺警護課に新人の新川貴志(健太郎)も登場するなど、先に続く流れで終わったため、ツイッター上には「続編で会いたい」、「シーズン2が決まって欲しい」、「映画化、スペシャルドラマだ」などの声が相次いだ。「テレ朝は続編を作るのがうまいから」などと、同局の「相棒」、「ドクターX」のような長期シリーズになることを期待する声や「等身大の木村拓哉の演技を見たい」との声もあった。

 加えて、五十嵐幹事長が失脚する場面に「森友学園問題も、同じように解決すればいいのに」と政治の正常化を求める声もあった。