吉本興業の若手芸人が出演する「よしもと漫才劇場」の人気メンバー45人による「手帳アート展」が21日、大阪・千日前の同社本社1階でスタート。ゆりやんレトリィバァ(27)は、芸風同様に不可思議な特製手帳を披露した。

 A5判のノートに、芸人それぞれが思い思いのメッセージを込め、プロ顔負けの絵を描いた物や、スケジュール帳のように使える物などが展示され、個々が2000円から2万円までの売値をつけて販売されている。

 その中、ゆりやんは、ボロボロになったA5判ノートを持って登場。表紙に「Yuri’s DIARY」と書かれた手帳だった。

 「これは、Yuriという人の日記で…。1990年から95年にわたっていて、言葉は全部、英語で書いてあって、最初はハッピーなんですけど、途中、紙が破られてたり、段々、壊れていってる」

 真顔で説明するゆりやんに、取材会を進行したアインシュタイン・河井ゆずる(37)は「それ、誰や」とツッコミ。ゆりやんによると、「Yuri」は「私の前世」だそうで、値段は最低額の「2000円」に設定したと話した。

 河井の相方、アインシュタインの稲田直樹(33)も2000円設定の手帳を公開したが「申し訳ないので、おまけにサコッシュ(バッグ)もつけました」とか。手帳は「20分で完成した」そうだが「いいサコッシュを探すのに3日かかりました」と話した。

 元漫画家のマユリカ・中谷祐太(28)は、表紙に「少年漫画風」の絵を描き「6時間かかりました」。小道具も自ら製作するクロスバー直撃・前野悠介(34)は、手帳のほかにも、自動販売機風の“手帳アート展看板”も作った。

 前野は取材会の合間、ゆりやんへ、フロント題字を書くように依頼。流ちょうな英語でネタを繰るゆりやんだが、書いた題字は「手帳」ではなく「手張」に。「間違いもアートや」と押し切って「これも個性です」とアピールしていた。