ザ・ロックの愛称で知られる元プロレスラーで俳優のドウェイン・ジョンソン(45)が、過去にうつ病を患っていたことを告白した。映画「ワイルド・スピード」シリーズなどで活躍するジョンソンは、英エクスプレス誌のインタビューで15歳の時に母親の自殺未遂を目撃したことが原因で自身もうつ病を患い、うつと闘っていたことを明かした。アパートから立ち退きを命じられ、運転中に高速道路で車を降りて対向車線に向かって歩いて行った母親を捕まえて路肩に引き戻した経験を赤裸々に告白したジョンソンは、「母は自殺しようとしたことを覚えていなかった。覚えていなくて良かった」と語った。

 その後、ジョンソンはプロのサッカー選手を志すもけがのために断念。ほどなくして恋人とも別れることとなり、どん底を経験したことで打ちひしがれたという。「すごく苦しくて辛かった。何もしたくなくて、どこにも行きたくなかった。いつも泣いていた」とジョンソン。その後は回復してプロレスラーとなり、俳優に転身して大成功を収めることができた今、「君たちは一人ではない」と語り、自身の経験を生かして同じ用な悩みを抱える人の手助けになりたいと語っている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)