歌手中沢卓也(22)が22日、故郷の新潟・長岡市の「雪国植物園」で、彼岸花の球根を植栽するイベントに参加した。

 東京ドーム7個分もある広大な敷地を誇る同園では、5万株ある彼岸花を100万部の大群生にする活動を実施中。そこで、新曲「彼岸花の咲く頃」を引っ提げて全国で活動をする中沢に協力をオファー。この日、地元などのファン約350人の協力を得て約7000球の球根を植えた。

 同園の大原久治園長(83)は「今日は、園で用意した球根が6000個。ファンの人たちが持参したのが1000個あります。彼岸花は1年間で2倍に増えるので、4~5年くらいかけて100万株に増やしたい」と説明した。

 小さいスコップと球根を手にした中沢はファンに囲まれながら、1個1個の球根を丁寧に植えていった。イベントの冒頭では急きょ、「彼岸花の咲く頃」をアカペラで歌唱。予期せぬ大サービスに、ファンは手拍子で音頭を取り、園内に中沢とファンの大合唱が響き渡った。さらに、写真撮影では「球根に求婚して!」の要求にキスポーズで応えるサービスぶりだった。

 植栽を終えた中沢は「ファンと一緒に何かをするイベントは今回が初めて。すごく楽しかった。彼岸花は1年間で2倍に増えるそうなので、自分もファンが倍増していくように頑張りたい」と、さらなる飛躍を誓った。そして「『雪国植物園』の彼岸花のように、自分も100万枚のヒットを目指します」と“ミリオンヒット”宣言までぶち上げた。

 昨年1月にデビューをして、年末には日本レコード大賞新人賞を受賞。2年目の今年は「全国を回るキャンペーンも2周目、3周目になってきて、少しずつ手応えを感じています」。“引き出し”を増やそうと、ギターとダンスを本格的に習い始めた。「自分の軸足は歌謡曲。でも、ポップスや演歌など、多くのジャンルの曲を歌唱していきたいし、チャレンジもしたい。将来は海外の人にも自分の歌を聞いて欲しい」と海外進出にも意欲を示した。

 9月29日には同園を再び訪れ、真っ赤に咲いた彼岸花の花に囲まれながらライブを行う予定だ。「目標はその後の年末の紅白歌合戦への出場。ファンの期待に応えるためにも、あのステージに立ちたい」と、故郷で誓った。