自宅で女子高生に無理やりキスしたなどとして強制わいせつ容疑で書類送検されたTOKIO山口達也(46)が1日、東京地検によって起訴猶予処分となった。またこの日、TOKIOの5人が話し合いを行っていたことが分かった。今日、山口を除いたメンバー4人が、都内で会見を開く。

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 捜査関係者などによると、山口は大筋で容疑を認めており、女子高生側は被害届を取り下げたとみられる。書類送検後の先月26日には都内で会見し、被害者や関係者、メンバーに謝罪。既に所属事務所から芸能活動無期限謹慎処分を受けている。被害者側が処罰を求めていないほか、芸能活動の無期限謹慎など、一定の社会的制裁を受けたことを考慮したとみられる。ただ、起訴猶予とはいえ当面の間の復帰は難しそうだ。

 親しい関係者によると、この日までに、精神的に非常に不安定な状態の山口も含め、TOKIOの5人が集まり、話し合いが行われたという。今年9月からデビュー25周年イヤーに入るが、長瀬智也(39)はファンサイトで「(山口の)ベースの音がなくなったら曲ではなくなってしまいます」としており、音楽活動は休止せざるをえない状態だ。グループ存続の可否も含めて、今後の活動について話し合ったようだ。山口以外の4人で会見を開くことも決めた。

 山口の起訴猶予処分を受けて、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長もコメントを発表した。被害者や関係各所に謝罪した上で、「弊社としましては、ことの重大さを真摯(しんし)に受け止め、全員がそれぞれの立場で信頼回復に全力を尽くす覚悟です」とした。今後については「メンバーもそれぞれが23年の時を重ね、今の立場に立っております。彼らが、まず何をすべきか、これからをどうしていくか、考えて決めていくことを受け止めます」とメンバーにゆだねるとした。

 山口が謝罪会見で、断酒を明言しなかったことや、TOKIOへの未練を語ったことなどについて、メンバーはもちろん、芸能界でも批判の声が相次ぐ。今日2日の会見では、4人から山口に対しての厳しい言葉を含め、グループの今後の活動について語るとみられる。