宮崎あおい(32)が、TBS系で6月25日に放送の「あにいもうと」(午後8時)で、大型トラック運転手を演じるために、大型自動車運転免許を取得して、劇中でも自ら運転した。7日に都内の同局で行われた会見で明らかにした。

 宮崎は役作りについて聞かれると、石井ふく子プロデューサー(91)に「教習所に通わせていただいて、出来たら免許を取りたいなぁと思っているんですが」と免許取得を志願し「いいですよ」と快諾されたと明かした。関係者によると、宮崎は4月の撮影に先立ち、2月から3月にかけて教習所に通ったという。

 劇中では、ドライブインに車庫入れするシーンなどを自ら運転して演じた。運転したトラックには「積載量13トン」と書かれていたという。宮崎は「もちろん、運転席に座ったことはなかったですし。あの高さを知っている女性って、どんな人かということを知りたくて、教習所に通わせていただきました。撮影に入る1カ月くらい前から、演じる女性が自分の中で動きだしており、自分にとっても、すごく大事な時間になりました」と振り返った。

 また撮影前、長さが腰まであった髪を切ることも提案したという。「とても行動的に動いている女性のイメージがあったので、お話しさせていただきました。みんなで相談し、ああしたい、こうしたいと言って1人の女性をみんなで作っていけた感覚があったので、準備を含めて楽しい時間でした」と笑みを浮かべた。

 宮崎が演じる桃子の兄の大工・伊之助を演じる大泉洋(45)は、兄妹ゲンカのシーンで、ト書きには「食っているものを投げる」と書いてあるところで、宮崎がアドリブで食べものを投げ返してきたと明かした。「俺が置いたはしを投げ付けるというだけなのに、あおいちゃんがアドリブで投げ返して、ずいぶん速いのが返ってきて…痛かった。投げられると思ってないから、ビックリした。すごい女優」と笑いつつ、宮崎の妥協のない芝居に感服していた。