今年でデビュー36年目のベテラン演歌歌手、森若里子が、21日、日刊スポーツ(大阪市北区)に来社した。

 5月2日に、新曲「徒然草」を発売。同名の随筆「徒然草」をテーマにした今作について「今までとはまた違った雰囲気。軽やかに、カラオケでも歌っていただきやすい」とアピールした。カップリング曲には09年に発表した人気楽曲で、万葉集の歌から着想を得たという「つらつら椿」も収録されている。

 「徒然草」の歌詞に登場する“故郷”から、出身である島根県江津(ごうつ)市に触れた。特に、今年3月に廃止されたJR三江(さんこう)線は、江の川高(現・石見智翠館高)時代に3年間通学に利用していた思い出深い存在。当時の同級生と一両編成の車両を借りて、久しぶりに集まりたいと話し合ったこともあったという。廃止となり“同窓会計画”はかなわなかったが「三江線の歌もいつの日か歌えたら」と思いをはせた。

 次の節目となる40周年に向けて「各駅停車のように、コツコツと続けていきたいですね。今のヒット曲を生み出したい」と笑顔で語っていた。

 5月22日にイズミヤ今福店、同千里丘店にて店頭キャンペーンを開催する予定。