元TBSアナウンサーで関学大アメリカンフットボール部OB有馬隼人氏(40)が、日大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題で関東学生連盟が当該選手や指導者らに下した処分について「妥当」だと私見を述べた。

 関東学生連盟は29日に臨時理事会を開き、日大の内田正人前監督(62)と井上奨(つとむ)前コーチ(30)を永久追放に相当する最も重い「除名」処分にしたと発表。監督らの指示を受けて反則行為をした宮川泰介選手(20)と日大には今年度の公式試合の出場資格の停止の処分が下された。ただ、チームとして原因究明を行い、実効性の高い改革、組織改革を断行し、報告書を提出して改善がなされ、理事会で承認されれば出場資格の停止は解除されるという条件が付いている。

 有馬氏は30日放送のTBS系「ビビット」に出演。連盟の裁定について「本当に多くの人間に調査をされていて、そしてその結果を断定的な表現を使って処分に至ったという説明がはっきりとありました」と解説し、「正直なところ、ここまで深く調べて、強いメッセージを学連の規律委員会から出せるのか、非常に難しいことだと思っていたんですけど、その予想をはるかに上回る調査の正確性と、断定的な結論に至ったという、非常に詳しく調査が正しく行われた印象があります」と述べた。

 また、宮川選手と日大への処分については「妥当な処分だとは思います」とし、解除の条件が付けられたことに「これはどのタイミングかわかりませんし、今シーズン、プレーできるのかどうかもわかりませんが、戻ってきてほしいという全体の意思がここに表れているのでは」と推察した。