俳優福士誠治(35)が7月14日スタートのBSジャパンドラマ「極道めし」(土曜午後9時)に主演することが4日、分かった。

 刑務所の雑居房を舞台に、同部屋の囚人たちが食べ物の思い出話で勝負する異色のグルメドラマ。聞き手に「ごくり」とつばを飲ませた数で競い、勝者はその日のおかずを1品もらうことができる。

 福士は勝負にのめり込んでいく新人受刑者、原一平を演じる。14年ぶりの現代ドラマの主演を「楽しみにしています」といい「見た方々がそのご飯を! いや、メシを食べたくなるような作品になれば」と意気込んでいる。森田昇プロデューサーは「ただおいしいものが登場するドラマではなく、日本人のDNAに刻まれた誰にも共通する“旨さ”を引き出すドラマチックなエンターテインメント。満腹で見ても食べたくなること必至です」と作品をPRしている。

 同部屋の囚人を演じるのは、今野浩喜(39)徳井優(58)柳沢慎吾(56)小沢仁志(55)。福士の35歳の誕生日である3日には、キャスト5人と制作スタッフがそろい、東京・愛宕神社で成功祈願を行った。福士は「キャスト、スタッフのみなさんと共に熱量のある作品作りをしていきたい」と話している。

 先月24日、原作コミックの作者、土山しげるさんが亡くなった。土山さんは病床でオファーを知ると快諾し、12年の連載終了から6年を経てのドラマ化を心から喜んでいたという。福士は「原作の『極道めし』の魂を引き継いで、天国にいる土山先生にすてきな作品を届けられるように精進します」と決意を新たにしている。