テレビ朝日系ドラマ「遺留捜査」(木曜午後8時)の26日第3回の平均視聴率が11・2%(関東平均)だったことが27日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 初回から14・7%、10・7%だった。

 遺留品を手掛かりに事件を捜査する「京都府警特別対策室(特対)」を活躍を描く人気シリーズの第5弾。マイペースな刑事、糸村聡を演じる上川隆也(53)のほか、前作に引き続き栗山千明(33)永井大(40)甲本雅裕(53)戸田恵子(60)らが出演。今シーズンから新メンバーに梶原善(52)が加わった。

 第3回のゲストは高橋光臣、黄川田将也、乙葉、益岡徹ほか。糸村ら「特対」のメンバーは、氏家刑事部長(益岡徹)の指示で人材派遣会社社長、桑原達也が自宅で殺害された事件の捜査に協力する。

 容疑者は桑原からパワハラを受けていた部下、野口明(黄川田将也)。事件後行方をくらましていたが、氏家によると、かつての交際相手、小島千鶴(乙葉)との間にもうけた娘の美晴が急性白血病で入院中のため、近々その病院に姿を見せる可能性が高いという。佐倉路花(戸田恵子)は入院患者を装い潜入捜査を開始し、千鶴たちに接近する。

 一方現場を捜索した糸村は、桑原が収集していたカブトムシの中に、1匹だけ赤い目をした個体が混じっていることに気付く。秘書によると、赤い目のカブトムシは事件前にはいなかったという。気になった糸村は、科捜研研究員の村木繁(甲本雅裕)にカブトムシを調べてもらう。

 そんな中、路花は骨髄の型が美晴と一致するか調べるため、野口が病院に現れるという情報を入手する。だが、思わぬ形で第2の事件が起きてしまう。

 ドラマの主題歌は、小田和正が手掛ける「やさしい風が吹いたら」と「小さな風景」の異例の2曲。各話のイメージによって選択されるといい、上川も「1つの作品で2つの曲というのを見聞きしたことがない」と驚いたよう。「小田さんからお許しをいただいたとお聞きして、何と心の広い方なんだということと同時に、遺留捜査は恵まれている作品だと思いました」と話している。