テレビ朝日系ドラマ「ハゲタカ」(木曜午後9時)の26日2回の視聴率が11・3%(関東地区)だったことが27日、ビデオリサーチの調べで分かった。初回は11・9%だった。

 綾野剛(36)演じる鷲津政彦が、企業を食い荒らす“ハゲタカ”と非難を浴びながらも、経営不振の企業を鮮やかに買収し、再生させていくエンターテインメントドラマ。平成を駆け抜けた鷲津の20年間を描く。共演は沢尻エリカ(32)渡部篤郎(50)杉本哲太(52)光石研(56)小林薫(66)ら。

 第2話のゲストは、かたせ梨乃と渡部豪太。三葉銀行が行ったバルクセールから4年後、三葉銀行常務取締役の飯島亮介(小林薫)の前に再び現れたホライズンジャパン・パートナーズ代表の鷲津政彦は、国内有数の寝具メーカー、太陽ベッドの債権を譲渡するよう迫る。太陽ベッドは創業者の娘、中森瑞恵(かたせ梨乃)が社長の座におり、浪費と乱脈経営から会社存続の危機に立っていた。

 飯島から300億の債権を40億で譲り受けた鷲津は、瑞恵が住む太陽ベッドの社宅を訪問。債権を放棄する代わりに経営陣の撤退と民事再生法適用の申請を迫るが、追い返されてしまう。

 何としても太陽ベッドを買収したい鷲津は、社内の重要人物を探し出し、内部から揺さぶりをかける。すると、瑞恵の息子で役員の伸彰(渡部豪太)と2人の役員に瑞恵を裏切るような動きが見られる。鷲津は巨額の報酬をちらつかせ、経営陣にプレッシャーをかけていく。

 その頃、三葉銀行の芝野健夫(渡部篤郎)を、日光みやびホテルの支配人に就任した松平貴子(沢尻エリカ)が追加融資の依頼に訪れる。しかし社長である貴子の父、重久の放漫経営により経営状況は悪化しており、芝野は追加融資は出来ないと判断。貴子は近日中に経営再建計画書の提出を約束する。

 東京の外資系ホテルから実家に戻ってきた途端支配人に就任した貴子に、妹の珠香(木南晴夏)は不満を隠さない。やがて重久は退任後に珠香の婿、寿にホテルを任せようとしていることが分かる。

 そんな中、太陽ベッドが債権者である鷲津たちに無断で民事再生法を申請。新たなスポンサーを競争入札で決めようとしていることが明らかになる。

 ドラマのために、原作の真山仁氏が18年現在の鷲津の姿を書き下ろしている。真山氏は「小説では(扱う金額が)何兆単位と大きくなって、遠い話になってきた。原点に返って、我々が分かるような、若い人に近い未来を託せるような、新年号にふさわしいプロットを書かせていただいた。誰も見たことのない鷲津の姿が初めて映像で表現されると思います」と話している。