俳優青木崇高(38)が27日、大阪歴史博物館で開催される「明治維新150年 NHK大河ドラマ特別展 西郷どん」(28日開幕、9月17日まで)のプレス内覧会に出席した。主人公の西郷隆盛に関連した資料や文化財を通じて生涯をたどりながら、人物像を明らかにしていく。

 ドラマでは西郷と対立することの多い薩摩藩の島津久光を演じる青木は「毎日、スタジオで撮影していると、ドラマをやっている感覚と遠ざかるときがある」と話し、実際に展覧会で資料に触れると「150年前にあった事実をドラマとしてつくっていることを再確認できる。ありがたい機会です」と喜んだ。

 ドラマのイベントなどでは劇中の久光のキーワードとなるせりふ「世は国父である」と話すと、観衆には大うけするという。久光の魅力について「いろいろな資料に目を通しましたけど、この人はこれまで語られることがなかった偉人だなと。明治維新につながる行動力、決断力のある方だった」と語った。

 6月24日放送分「地の果てにて」では将軍後見職となった慶喜(松田翔太)から「お主のことは江戸では誰も知らねえよ」「ただの芋じゃねえか」と、こき下ろされる。

 大阪出身の青木は「鹿児島で芋と言われているのは大阪でいうと、たこ焼きと言われているのを同じ。僕としてはうれしい」と笑顔で話した。