実力とルックスを兼ね備えた若手ピアニストとして人気の小林有沙が、ピアノ名曲を収めたサードアルバム「インテルメッツオ-ピアノ名曲アルバム」(オクタヴィア・レコード)をリリースした。

 ベルリン、ウィーンで活躍した若手実力派で、華麗な演奏が持ち味。前作の力強いラフマニノフとはアプローチをさらりと変え、ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」、ショパン「幻想即興曲」「別れの曲」、リスト「ため息」など、普段の暮らしの中に流れている12のクラシック音楽を温かな音色で演奏している。

 小林は「インテルメッツォとは、間奏曲という意味があり、アルバムを手に取った方々にホッとしていただきたいという気持ちがあります」。普段クラシックを聴く機会の少ない人にも聴きやすい曲を選び抜いたという。

 10月19日には、名門ウィーン・フィルのコンサート・マスター、フォルクハルト・シュトイデ率いる弦楽四重奏とのコンサート「シュトイデ弦楽四重奏団with小林有沙」を東京・千代田区の紀尾井ホールで行う。ウィーンフィルの名手たちと小林が、室内楽の名曲を披露する。