ジャーナリストの江川紹子さん(60)が、高校野球の選手たちの健康管理について問題提起した。

 第100回全国高校野球選手権大会は、開催前から日本中が異常な猛暑に見舞われ、熱中症を懸念する声が高まり、選手の健康管理、故障予防の観点から、国際大会で既に採用されていたタイブレーク制を導入するなど対策が講じられた。それでも真夏の日中に開催することへの批判は根強く、また、投手の「球数制限」など選手の健康管理についての議論が繰り返されている。

 9人野球で秋田県勢103年ぶりの決勝進出を果たした金足農(秋田)のエース吉田輝星は県大会から甲子園の決勝途中まで、すべてのイニングを1人で投げぬき、甲子園で5試合連続の完投勝利と獅子奮迅の活躍でチームの快進撃を引っ張ったが、決勝では5回12失点で力尽き、今夏11試合目で初めて降板した。

 金足農のエース吉田投手の奮闘は高校野球ファンに感動を与えたが、江川さんは22日更新のツイッターで「金足農をたたえるのはいいんだけど、選手に無理を強い、地元の子でチームを組む公立高に不利な日程は変えるべきだ、どこのメディアも言わないんですかね」と疑問を呈し、「準決勝の翌日は休んで、次の日に3位決定戦をやり、その次の日に決勝にすれば、双方がよいコンディションで試合に臨めたのに」と持論を展開した。