昨年5月に飲酒運転をしたとして道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで逮捕され、今年6月に無期限謹慎から舞台復帰した、お笑い芸人のガリガリガリクソン(32)が14日、大阪市の劇場「道頓堀ZAZA HOUSE」で復帰後初の単独ライブを開催した。

逮捕時に着ていた黒のパーカー姿で登場したガリクソンは、ファンや関係者に改めて謝罪。単独ライブ開催への感謝の気持ちも述べた。「このライブを最後に、進退を考えようかなと思っている」などと神妙に話したかと思えば、タイムスリップがテーマのオープニングコントがスタート。映画で有名なデロリアンを運転し、事件当日にタイムスリップしようとするも、「僕もう免許、持ってませんからー」といきなりの自虐ネタで笑いを取った。

謹慎中、大変お世話になったという後輩芸人、ハニートラップの梅木一仁(35)をゲストに迎え、みそぎの意味を込めるかのように事件当時から現在までの生活をトークライブ形式で赤裸々に告白。「先に言っときますよ。反省はしてますから。そういう目で見てもらわないと」と会場には必死に説明していた。

事件当日のことは泥酔していて「実際、覚えてない」と改めて話した。逮捕時には、脱糞していたことも初めて明かした。「僕の悪い癖でケチだから、覚えてはいないけど、1時間100円の駐車料金をケチって車を出してしまったのかな」としんみり振り返る場面もあった。

顔を指されるため、満足にアルバイトもできず、金欠で「地獄だった」という謹慎生活。身分を隠すように広島でアルバイトをしたり、兵庫の山奥で狩りを習い、最近には狩猟免許も取得したという。

所属事務所からは、「謹慎中、ツイッターを絶対にしてはいけない」という通達があったというが、隠れて裏アカウントを8個、所有していたことも自ら暴露。1つが事務所に見つかって、先輩芸人のたむらけんじからは説教の電話がかかってきたという。口頭では謝ったというが、「8個のうちの1個。まだ、7個あるし大丈夫かと思っていた」と当時のひねくれぶりも明かした。

ライブ途中には、事件当時の酒席で一緒だった女性タレント、門楼(もんろう)まりりん(26)に生電話。「迷惑をかけた」と公開謝罪し、また「飲みニケーションしましょう」と再会を呼びかけていた。

満員に埋まった客席を前に、汗だくになりながら1時間、しゃべり続けたガリクソン。今後も単独ライブは定期的に行っていくと発表したが、「お笑いはスベる。スベるのが嫌なので、お笑いの方はしばらく止めようかな」と消極的な発言もあった。得意の狩猟や、最近、行っているという盆踊りでダイエットする「盆ササイズ」など、興味のあることを中心に活動は継続していくという。