演歌歌手北山たけし(44)と大江裕(28)のユニット「北島兄弟」が16日、都内で、ユニットとしてのデビュー曲「ブラザー」の発売記念キャンペーンを行った。

北山は今年がデビュー15周年で大江は10周年。節目の年を迎えた弟子2人のために、師匠の北島三郎(81)がユニット名を考え、今年2月末に51歳の若さで亡くなった北島の次男大地土子(本名・大野誠)さんが作詞作曲を手がけた。

北山は「誠さんの遺作です。この作品で歌謡界の大海原を乗り切ってヒットに結び付けたい」と意欲を見せた。大江も「ロック演歌なので、演歌をあまり聞かないような若い人にもぜひ聞いて欲しい」とアピールした。

「先輩が後輩の壁になってはいけない」と、北島が50回の出場を機に、紅白歌合戦を卒業をしたのが2013年だ。北山は「2人で力を合わせて、紅白の舞台を目指して頑張ります」と力強く宣言。大江は「私たちはまだ、何も釣り上げていないので、紅白という大きなものをぜひ釣り上げたい。『北島兄弟』という大きな名前に恥じないようにしていく」と続いた。

2人が出合って10数年で、特に最近は「北島兄弟」として一緒に活動をする機会が増えた。北山は「いつも僕が払っているので食費が大変。誘ってもいないのにいつも付いてくる」と苦笑い。「今日、初めて缶コーヒーをごちそうになった。大切に飲みたい」と話した。

この日で芸能界を引退する安室奈美恵については、北山が「素晴らしい歌とパフォーマンスで多くの名曲を残した人。また、歌謡界に戻ってくることをファンとして期待しています」と、歌姫・安室の引退を惜しんでいた。