女優有村架純(25)が21日、都内で、主演映画「コーヒーが冷めないうちに」(塚原あゆ子監督)の初日舞台あいさつに出席した。

店内のある席に座ると、望んだ通りの時間に戻ることができる喫茶店「フニクリフニクラ」を舞台に繰り広げられる、心温まる奇跡を描く。有村は、その喫茶店で働き、タイムスリップのきっかけとなるコーヒーを淹(い)れる主人公、時田数(ときた・かず)を演じる。

舞台あいさつには共演の伊藤健太郎(21)林遣都(27)石田ゆり子(48)も出席した。作品にちなんで「人生が変わった瞬間」を聞かれると、キャストはそれぞれ、芸能界入りしたときのことを振り返った。

有村は中学3年生のときに見たドラマに影響を受けて女優を志望し、高校生のときにオーディションで芸能界入りした。「それがなかったら今ここにはいないと思います」と話し、憧れの女優として活動できていることに「毎日が夢のようです」とあらためて感謝した。

林は中学校の修学旅行の折、渋谷駅のホームでスカウトされて事務所に所属した。「班行動だったんですけど、同じ班のそんなに親しくない女子3人が『渋谷に行きたい』と言って、そこで(スカウトしてくれた人と)出会ったので、いまだに感謝しています」と懐かしそうに振り返り、「成人式の時に感謝を伝えました。とまどっていました」と話して笑った。

石田は高校1年生の春、自由が丘の和菓子店の前でスカウトされた。当時を思い出して「それまでは水泳の選手で、Tシャツに短パンで男の子みたいなショートカット。30年前ですね。あれ、もっと前ですね。33年前」と話し、時の流れに驚いていた。

一方、今年6月に芸名を「健太郎」から「伊藤健太郎」に改名した伊藤は、「最近、名字を付けたんですよ。それですかね」と話した。