15日に亡くなった樹木希林さん(享年75)出演の映画「万引き家族」(公開中)が出品されたスペインのサン・セバスチャン映画祭で、同作の是枝裕和監督(56)に生涯功労賞にあたるドノスティア賞が贈られ、24日(日本時間同日)に授賞式が行われた。アジア人初。

是枝監督はスピーチで希林さんに触れ「10年間、役者と監督という関係を超えて、パートナーとして映画を作ってきた方。2年前『海よりもまだ深く』という映画で希林さんとこの映画祭を訪れることができて、とても楽しい時間を過ごした。受賞はうれしいのですが、ちょっと悲しくなって泣いています。希林さんとはもう来ることはできないですが、教えられたことがたくさんあるので、またスタッフ、キャストと呼んでいただけるよう…」と涙ぐんだ。

ともに参加したリリー・フランキー(54)は是枝監督にハンカチを差し出し「是枝さんを愛してくださってありがとうございます。またすばらしい賞をもらったことを誇りに思います」とあいさつした。