女優和久井映見(47)主演のTBS系スペシャルドラマ「それでも恋する」(10月6日午後2時)の制作発表が25日、都内で行われた。

三重県の海辺の街に住む、和久井、西田尚美(48)、木村多江(47)演じる3人の幼なじみの美熟女が、東京からやって来た志尊淳(23)演じる美しい青年に恋心を抱き、ときめく大人の青春ドラマ。

幼なじみの3人は、独身で性格はバラバラ。古民家を改造して、昼間はカフェ、夜はスナックにして一緒に暮らしている。漁師の夫(尾美としのり=52)の浮気が許せなくて離婚、狭い町でいまだに口をきかないでいるトモを演じる和久井は「自分が生まれ育った場所を好きだと思いながら、好きな人と生きていて、変化を恐れる優等生」と役柄を説明した。

西田は東京に住んだこともあるサバサバ系美人のなつを、木村はユルユルと人に頼って生きるおっとり美人の志保を演じる。和久井は「3人でいる時は、おふたりの芝居に引っ張られそうになるので、トモという人物をブレずに持っていなければいけない。でも、絶対的な安心感があるので、それにドップリ浸りながら、軸だけはブレないようにしています。西田さんの役は凜(りん)としていて、いい意味での厳しさがある。木村さんは他の作品では見たことのない役。すごく幸せでした」と振り返った。

西田は「三者三様のキャラクターがすごく面白くて、しっかりと描かれている。合わせてみたらなつというキャラクターが、ドンドン膨らんでいきました」。木村は「本がすごく面白くて、読んだときに志保のイメージが膨らんでいった。それにどう近づけるかだったんだけど、化学反応でドンドン役ができちゃう。言いたいことを言い合っているのに、優しい時間ができちゃう。優しい時間に包まれて、私はボーッと2人にぶら下がっていればよかったです」と笑った。

3人の美熟女に好意を持たれる青年・空を演じる志尊は「天真らんまんで飾り気がないのに、一目会った時から3人を翻弄(ほんろう)しなくてはならないので、ハードな役でした。王子様と見られているキャラクターを、したたかさを見せないように演じました」と話した。

脚本の岡田恵和氏(59)は「女性3人のたわいのない日常に、突然若い男の子がやってくる。とっても楽しい時間を過ごしてもらえて、最後になんだか泣ける。自信作です」と話した。