落語家三遊亭円楽(68)が28日、初期の肺がんであることを所属事務所の公式ホームページで発表した。入院期間は10月4日から11日までで、主治医の判断で、手術を受ける。円楽は「根治を目指して治療し、皆様の元へは退院後すぐに帰ってまいります」と前向きなコメントを記した。仕事には、退院翌日の12日から復帰する予定で、レギュラーの日本テレビ系「笑点」の収録も休まない。

突然の「円楽、肺がん」の発表だった。

所属事務所の公式HPには「初期の肺がんであることが判明いたしました。主治医の判断により、手術での治療を行います」と記された。また、10月4日から同11日まで入院し手術を行うとし、同期間の円楽の公演はすべて休演し、出演者を変更して開催するとした。

円楽は「根治を目指して治療し、皆様の元へは退院後すぐに帰ってまいります。これまでと変わらず、毎日お仕事させていただきます」と前向きなコメントを記している。

関係者によると、円楽はヘビースモーカーだったが、09年に先代が肺がんで亡くなった後、健康を気遣って禁煙を始め、定期的に健康診断も受けていたという。肺がんは、定期健診のおかげで今月に入ってから分かったという。体調不良など前兆を感じさせるようなことはなかったようだ。手術は体に負担がかからないようにと、内視鏡による手術を予定している。

また、同関係者は、現在の状況について、いつもと変わらない普段通りの生活をしていると説明した。今後の治療期間の影響を考え、仕事のスケジュールを調整し、この日の公表となったようだ。

今日29日に予定されている、レギュラー出演中の日本テレビ系「笑点」(日曜午後5時30分)の収録にも参加する。「笑点」の次回収録は10月13日で、退院後のため番組を休むことはないという。10月1日には都内で落語会に出演し、3日は、山形・蔵王町で林家たい平との二人会が予定されている。また、2日にはNHK「ごごナマ」への出演が予定されており、視聴者に向けて報告することになりそうだ。

所属事務所によると、仕事復帰は、退院翌日の10月12日に予定されている横浜にぎわい座での「三遊亭円楽独演会」になるという。

◆三遊亭円楽(さんゆうてい・えんらく)1950年(昭25)2月8日、東京生まれ。70年、青学大法学部在学中に、5代目三遊亭円楽に入門。楽太郎を名乗り、76年に二つ目に昇進。77年に日本テレビ系「笑点」のレギュラーメンバーになる。79年に放送演芸大賞最優秀ホープ賞、81年ににっかん飛切落語会努力賞を受賞し、同年3月に真打ち昇進。10年3月に6代目円楽を襲名した。