お笑い芸人、はなわ(42)が8日、東京・港区の草月ホールで、新アルバム「カラアゲ」(3日発売)の発売記念ライブを行った。

05年発売の「HANAWA PACK」以来、約13年ぶりの作品は、歌手デビュー15周年記念アルバムでもある。

約2時間のステージは「ママには内緒」「二人で決めた道」などアルバム収録曲を中心に歌唱した。

だが、後半になって、昨年のヒット曲で日本レコード大賞企画賞を受賞した「お義父さん」の歌唱時には、同曲が妻の誕生日に贈ったメモリアルソングだったことなどを披露。当時、詞のモデルで、末期がんだった義父のことを「何度言っても、僕のことを『はにわ君』って呼んでいた」などと楽しそうに振り返りながら、「今日は天国のお父さんのために心を込めて歌いたい」としのんだ。この日は、義父が亡くなってからちょうど1年目の命日。歌唱後には、会場を埋める約600人から大きく熱い拍手が送られた。

同じくアルバム収録曲で初のデュエット「Slow Life」の歌唱時には、デュエット相手のシンガー・ソングライター中村あゆみ(52)が登場。夫婦の未来への歩みを思い描きながら作詞作曲した曲だと紹介し、「中村さんにお願いしたら、『いいよ~』って言ってくれた」と感謝すると、中村は「10年くらいの付き合い。はなちゃんの歌、いいからね」と、盟友の音楽センスを褒めちぎった。

この日は、はなわの長男・塙元輝君(佐賀工、17)が、柔道の佐賀県代表として福井国体で高校生活最後の試合を行ったという。ライブ中に「結果が気になります」と子煩悩な素顔も見せていた。