10日に放送された日本テレビ系連続ドラマ「獣になれない私たち」(水曜午後10時)の第1話視聴率が11・5%(関東地区)だったことが11日、ビデオリサーチの調べで分かった。

同作は、新垣結衣(30)演じる、誰からも愛される女性だが、身も心もすり減らしている深海晶と、松田龍平(35)演じる、一見人当たりがよく女にもモテるが、実は毒舌男の根元恒星が、赤の他人だからこそ本音でぶつかり合う中で、傷つきながら自分らしく踏み出す姿を描くドラマだ。

新垣は「このドラマの主人公のように嫌なのに、変えたいのに、勇気が出ないまま今と戦っている人は、実はたくさんいるのかなと思います。見てくださる方には、好きになって応援したくなったり、笑ってもらえる晶にしたいです。カチカチになった心がフワッとなるようなドラマになったらいいなと思います」と話していた。

また松田は、「おもしろくなりそうですね。男と女の人間模様が交差して、変なことになれば最高ですね。恒星については、感じたまま演じたいです。言いたいことを正直に言えてしまう人だと思うので、そういう意味でも」と意気込んでいた。

10分拡大の第1話は、住宅街のクラフトビールバー「5tap」には2組の男女が来店していた。1組はECサイト制作会社に勤める晶と大手デベロッパー勤務の花井京谷(田中圭)。もう1組は、バーから徒歩3分の場所に公認会計士・税理士事務所を構える恒星と橘呉羽(菊地凛子)。

呉羽が突然「私、結婚した!」と薬指のリングを見せたことに、驚く恒星。呉羽はそんな恒星を気にせず、シャンパン代わりの結婚祝いビールを店内の客に振る舞い、晶と京谷も一緒に祝うことになった。

バーのマスター、タクラマカン斎藤(松尾貴史)は「恒星と呉羽は付き合ってたんじゃないの」と聞くが、呉羽は「お互い大して好きじゃなかったから」と笑った。隣にいた恒星は肯定も否定もしないが、晶はその言葉が気になっていた。実は晶には、京谷との間に「ある問題」を抱えていたのだ。

翌朝、晶の出勤前から九十九剣児(山内圭哉)社長の業務電話の嵐。誰よりも早く出社し、始業前に九十九の指令や同僚からの頼み事を一気に片付ける。この会社では、全ての負担が晶にかかっていた。

いつものように疲れ果てて、帰路につく晶。帰り道にある「5tap」に寄ると、1人で飲む恒星に出くわした。お互い同店の常連だったが、これまで話をしたことがなかった。晶は思いきって声をかけた、という内容だった。