13日に放送された日本テレビ系連続ドラマ「ドロ刑-警視庁捜査三課-」(土曜、午後10時)の第1話視聴率が11・8%(関東地区)だったことが15日、ビデオリサーチの調べで分かった。

同作は、「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の福田秀氏の漫画「ドロ刑」を原作にしたドラマ。原作自体が今年1月に連載が始まったばかりで、異例の速さでの実写ドラマ化となった。

Sexy Zone中島健人(24)演じる新米刑事、斑目勉(まだらめ・つとむ)が、遠藤憲一(57)演じる誰も姿をみたことがない幻の大泥棒、煙鴉(けむりがらす)を相棒に難事件に挑む新感覚刑事ドラマで、本当の正義とはなにかを問う作品だ。

中島は「小さい頃から遊びのドロケイが好きで、逃げることより追うことに徹していた自分は、大人になったらいつか犯人を追う刑事ドラマに出るのが夢になっていました。今回演じる新人刑事の斑目を通し、今を生きる現代人の悩みや葛藤を伝えていきたいですし、毎週みなさまの心に寄り添い、気持ちを奮起させ、笑顔で明日も頑張ろうと思えるドラマになればいいなと思っております」と意気込んでいた。

遠藤は「大泥棒の役と聞いただけで『やりたい!』と返事をしていました。ただの泥棒ではなく刑事と組んで事件を解決していく泥棒なんて、長い役者生活でも初めての役です。視聴者のみなさんには、今まで見たこともないバディものをお届けします!」。

第1話は、厳重なセキュリティーをすり抜け、いとも簡単に金庫を破った男は、優雅にたばこをくゆらせていた。翌朝、現場で華麗な手口を目にした捜査三課刑事の皇子山隆俊(中村倫也)は、この犯行は伝説の大泥棒、煙鴉であると確信する。

そのころ、非番だった若手警察官の斑目は、電車内で泥棒騒ぎに遭遇していた。せっかくの非番を台無しにしたくない思いから、見て見ぬふりを決め込むも、盗まれていたのは自分の財布だった。

どこに行ってもお荷物扱いの斑目は、自分が警察官に向いていないことを自覚していた。そのうわさを聞きつけた警視庁の鯨岡千里(稲森いずみ)から、なぜか刑事部への引き抜きの声がかかる。だが、配属は窃盗事件を扱う捜査三課だった。バーで隣り合わせた男に愚痴る斑目。その男こそ伝説の大泥棒、煙鴉だった。

翌日、捜査三課は大物空き巣犯“キツツキのマサ”こと瀬戸正次郎(高橋克実)の犯行現場を押さえようと捜査を進めていた。度重なる失敗にうなだれる斑目の前に現れたのは、煙鴉だった。「お前につかまえさせてやる」。煙鴉にある場所に連れて行かれると、そこには瀬戸がいた。勢い余って、犯行前に逮捕してしまった斑目。だが、48時間の勾留期間中に煙鴉とのタッグで瀬戸を落とす、という内容だった。