吉本興業は15日、運営などに携わり、11日から4日間、京都市内を中心に開催した第5回「京都国際映画祭2018」の集客数などを発表した。

よしもと祇園花月など、映画祭イベントを行った全37会場に4日間で約20万人が映画鑑賞やイベント体験で来場。「映画もアートもその他もぜんぶ」をテーマに約242人のアーティストが参加し、映画上映109本、489のアート作品展示などが実施された。

西本願寺「南能舞台」で行われたオープニングセレモニーから、「SDGs~世界を変えるための17の目標」を広めようと、吉本新喜劇などが上演された「SDGs花月」も盛り上がりを見せた。

期間中は、ゲーム業界への本格参戦を目的とした会社「株式会社よしもとゲームスタジオ」の設立や、注目新企画「少女歌劇団プロジェクト」なども発表され、吉本興業は、相次いで新規事業も打ち出した。

最終日には、同映画祭名誉実行委員長を務める中島貞夫監督(84)にとって、20年ぶりとなる長編最新作「多十郎殉愛記」(19年春公開)がワールドプレミア上映された。

その舞台あいさつでは、同氏の功績と京都における文化的貢献がたたえられ、京都市から「京都映画大賞」が贈られ、中島監督は映画祭を総括。「5回目でいろんなものが定着してきた。映画祭から映画が発信できるのが、1番やらなければならなかったこと。それが今回はできたと思う」と話した。