NHK連続テレビ小説「まんぷく」(月~土曜午前8時)で、安藤サクラ演じるヒロイン福子の親友役で出演している女優松井玲奈(27)が17日、ドラマご当地の大阪府池田市内で、池田警察署の一日署長として「全国地域安全運動」イベントに出席した。

イベント後に取材に応じ、自らの詐欺対策には「メール、LINEとか、知らない人には返事しないようにしています。そもそも私、友達(SNSでのつながり)少ないから大丈夫です」と笑わせた。

SKE48時代、学級委員長のような清楚(せいそ)なルックスで人気を得ていた松井は、りりしい制服姿であいさつ。市民に振り込め詐欺や、多様な手口の犯罪に注意するよう呼びかけた。この日は寸劇も上演され、松井は「一番驚いたのは固定電話には出ないということ。確かに、本当に身近な人は携帯にかけてきますもんね」と納得した様子だった。

ドラマは「チキンラーメン」や「カップヌードル」を開発した日清食品の創業者、安藤百福夫妻の半生をモデルにして描く。人生の後半に成功者へと転じた晩成型の物語。その後半の舞台がこの日の池田市になる。

松井はNHK大阪放送局での長丁場ドラマ収録に「まんぷくに行くと、おいしい物がたくさんあって、行くのが本当に楽しい。ワクワクします。おいしい物食べると幸せになります」と言い、東京、大阪の往復も苦にならないようだ。

この日、発売された「小説すばる」に、短編小説「拭っても 拭っても」を書き下ろし、小説家デビューを果たしているが「1年前から書き始めましたが、移動の新幹線が一番、仕事がはかどりました。逃げ場がないですから」と話した。

移動の車中で集中し書き上げたそうで、今回はアラサー女子が恋愛トラウマを乗り越える等身大の姿を描いた。今後は「グロテスクも好きなのでホラーも(興味あり)、おいしい物食べると幸せになるので、食に関する物(小説)もいいですね」と話していた。