俳優野村周平(24)主演のフジテレビ系連続ドラマ「結婚相手は抽選で」(土曜午後11時40分)の第3話が20日に放送される。

野村が演じるのはオタクで、過度の潔癖性で、女性に全くモテない26歳のシステムエンジニア宮坂龍彦。ところが、少子化対策のために「抽選見合い結婚法」が制定され、25歳から39歳の独身男女は、抽選でお見合いをしなくてはならなくった。

自分に依存する母親から離れるために関西から東京に来た看護師・鈴掛好美を演じる佐津川愛美(30)は「結婚に悩む女の子というより、母親との関係に悩んでいる女性という感じ。おそらく、10代の方でも20代の方でも共感してもらいやすい役だと思います。人間的に悩んでいる女性というのがちゃんと出るように演じました」。静岡出身だが、関西弁の役柄は初挑戦。「撮影前に方言テープをいただき、現場にも関西出身の助監督さんがいらっしゃったので、本番の直前まで一緒にせりふを練習していただきました」と振り返っている。佐津川の関西弁には、神戸出身の野村も「素晴らしいと思いました」。大阪出身の大谷亮平(38)は「完璧でした」と絶賛している。

20日放送の第3話では、2度のお見合いを経験した龍彦(野村)は「抽選見合い結婚法に思うこと」というタイトルでブログに日記を打ち込んでいた。「人を傷つける法律なんて、本当にあっていいのだろうか?」と次第に疑問を抱く龍彦の元に「人を傷つける法律なんて、あっていいわけないよね!」と1件のメッセージが届く。そのメッセージの主は、フリージャーナリストのひかり(大西礼芳)だった。さらに職場の先輩が、抽選見合いを避けるために電撃結婚したものの後悔しているという話を聞いて「抽選見合い結婚法」の被害者が山ほどいるのではという思いに至る。

ひかりは、抽選見合いを3回断ると従事させられる「テロ対策活動後方支援隊」(テロ撲滅隊)に関する情報をネット配信しようとするが、あっという間に削除されてしまう。官邸の指示により公安が徹底して情報漏えいを防ぐさまに嘆く「抽選見合い結婚法」担当の内閣府特命担当大臣・友紀子小野寺(若村麻由美)。しかもテロ撲滅隊への入隊者の急増により予算オーバーの心配までしなければならず、悩みは尽きない。

その頃、美人のお嬢様、冬村奈々(高梨臨)は2回目のお見合い相手に気に入られてしまい、食事をすることに。元彼の嵐望(大谷)とよく会っていた店で、一番高いシャンパンや料理を頼み、高くつく女を演じて見合いを断られるように仕向ける作戦に出たが、あまり効果はない。そこへ偶然、嵐望が店を訪れる。看護師の好美(佐津川愛美)も2回目のお見合いで出会った男性と食事に行くが、相手との微妙な価値観の違いに戸惑う。

そして龍彦は3度目のお見合い相手、花村早苗(平岩紙)と会っていた。今度も年上で予備校の事務員をしているごく普通の女性だ。結婚に必然性を感じないという龍彦に対し「じゃ、どうなったら必然性を感じるんですかね?」と問う早苗。龍彦の「子どもが欲しいと思ったらでしょうか?」という答えを聞いた早苗は龍彦を飲みに誘う。ついにチャンス到来かと意気込む龍彦だが、早苗からは衝撃の告白が…。

政府に対する憤りが高まった龍彦は「抽選見合い結婚法の被害者たち」というブログを書き始める。すると「私も被害者のひとりです」と1通のコメントが届いた。それを読んだ龍彦の中で、封じ込めた魂がまたよみがえってくる。